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上京物語&般若身経

先月の行徳千葉のゴールドジムでのセミナーでの上京の折りに幸運にも参加させて頂いた
畠山常任理事の集中講義とゴールドジムでのセミナーで般若身経の需要性を再確認するとともに
進化(深化)している身体運動の法則を目の当たりにしている秋穂一雄です。
今回は私自身の再教育の為にこの度の上京での新たな気づきを含めて般若身経をまとめてみたいと思います。

まず「般若身経とは何なのか?」

操体法の考案者である仙台の橋本敬三医師がまとめたからだの動かし方と使い方の自然法則を集約したものである。
氏曰く、仏教の教典で一番短い教典が般若心経だと云う事なので、からだの自然法則を最も短くまとめたものだから
般若身経という名称を用いているそうである。(何も宗教的な意図がある訳ではない。)

「身体運動の法則とは?」

?.連動の法則
?.重心安定の法則
?.重心移動の法則
?.呼吸との関連性
?.目線との関連性

この他に飲食との関連性の記載がある文献もあるが、今回は割愛させて頂きます。

?.連動の法則

全運動系は中枢神経を介して連動装置になっている。
つまり手を使うにしても、足を使うにしても我々人間はからだ全体丸ごとを操っていると云う事であり、
手が痛いから手だけ診る、足が痛いから足だけ診るというと云うだけで運動系を理解する事が出来ない。
事実操体の動診においては局所関節単独の運動分析だけでは、楽か窮屈かという運動分析は可能であっても
快・不快という感覚分析を通す事は出来ないため、
「局所関節の動きをからだの中心腰を使って全身で表現して頂く。」
ことにより動きの中の快・不快をききわけて頂いている。

?.重心安定の法則

橋本敬三医師の文献には、腰を真直ぐに伸ばし、第三腰椎を要にして運動する事、
その為には、手は小指側に足は母指側に力点を置くつもりで動作すると記載されている。

現在、東京操体フォーラムでは下記のように指導を行っている。

1、足の内側を肩幅か腰幅に開く。
2、両足を平行もしくはやや内股気味に
3、背筋を伸ばす。その際に腰が反らないように注意する。
4、目線は正面の一点に集約する。
5、この姿勢で膝の力を抜く事により、足の母指球(足心)に
  綺麗に体重が乗る。

この上で右利き左利きの重心の位置のずれを調整する為に
右利きの方は左足を半歩前に出し、左利きの方は右足を半歩前に出す。
その位置で骨盤を正面の定位置に戻す事で最も重心の安定した自然体が作られる。

上記では下肢のみしか記載していないが、この際に上肢は
手の小指側を利かせる(意識する)様に、やや外旋位を取り
手のひらは正面を向き、肘は脇がしまるように体幹に添う。

この重心安定の法則に則って使えば、体の可動性が大で(スムーズ)、能率が良く、
疲れが少なく、フォームが非常に綺麗に見える。

畠山常任理事が先日(セミナー前日の集中講義)の講義の中で云われていた事であるが、
腱鞘炎や肘などの症状を持って来院された方にタオルを持ってもらって両手で絞らせてみると
大半の方は両手の母指を内側に向けた状態で絞ろうとする方が多いのだそうだ。
この絞り方では手の親指に力点がかかり、肘は体幹から離れ脇が開き肩に力が入ってしまう。
こんな使い方をしていては、腕を壊しても仕方が無いという所である。



?.重心移動の法則

橋本敬三医師の文献では、屈曲運動時には反対側に、伸展ならびに捻転時には同側に、
体の重心を移動させなければならない。この法則に違反すれは、動きは非効率的になり
無理をして使い続ければ体の歪みを生じる。

さらに詳細にまとめてゆくとからだの動きには、

1、前屈と後屈
2、右側屈と左側屈
3、右捻転と左捻転
4、牽引と圧迫

という4種8方向の運動の方向性も持っており、これらの運動は全て重心の位置が移動
する事によって行われる。しかし、4の牽引と圧迫に関しては、他者からの介助無しでは
表現する事が困難であるためこの項では割愛させて頂く。全ての運動は前項の重心安定の
法則に記した自然体を基本姿勢として行って頂く。

1、前屈と後屈

前屈は基本姿勢から、

1、利き手と反対方向の足を軽く前方に押し込む。
2、腰を後方に引きながら上体が前方に倒れてくる。
3、膝の力を抜いて、首の力も緩める。(膝は曲がっても構いません。)
4、目線は臍を覗き込むようにする。

元の位置に戻す時には、目線を上方に移動しながら目線から起きるか、
利き手と反対の足を再び押し込みながら上体を起こしてゆくと
無理なく、自然に起こす事が出来ます。

後屈の場合は前屈の場合とは異なり、利き手と同側の足を半歩前に出した
姿勢が基本姿勢となります。(重心移動の法則中後屈だけが異なる。)

1、利き手と同側の足を軽く前方に押し込む。
2、腰は前方に押し込みながら上体が後に倒れてくる。
3、膝の力は抜いて、首の力を緩める。(手で腰を支えても構いません。)
4、目線は天井を見るように上方へ移動する。

戻る時には、目線を正面に戻しながら、目線から起きるか、
利き手と同側の足を再び押し込むと自然に起こす事が出来ます。

2、右側屈と左側屈

側屈の場合は左右両方とも基本姿勢のまま行います。
今回は右利きの方をモデルケースにして記してありますので注意してください。

右側屈

1、左の足を軽く外側に押し込む。左足に体重が乗り、右の踵が浮いてくる。
2、腰は左に移動しながら、上体は右に倒れてくる。
3、右手は外旋位に、左手は内旋位にひねる。
4、目線は上がってくる左の肩か、下がってくる右の方につける。

戻るときは特に注意する必要はありません。自然に戻します。
左側屈は反対になります。

3、右捻転と左捻転

捻転の場合も側屈と同様に左右両方とも基本姿勢のまま行います。
側屈と同様に右利きをモデルケースで記してあります。

右捻転

1、左足の母指球(足心)を軽く押し込みながら、上体は右に捻転してくる。
2、重心は右足に移動して、左足の踵は浮いてくる。右足の小指に体重が乗らないように母指球で支える。
3、右手は外旋位、左手は内旋位に捻る。肩の高さは左右平行のまま。
4、目線は後方の壁の一点につける。

捻転の場合も戻る時には特に注意する事はありませんので、自然に戻します。
左捻転は左右が逆転します。

これらの重心移動の法則は、からだの正しい動かし方の教科書であると共に、
運動感覚差をききわける診断方法でもあり、そのききわけられた感覚を味わう事により
セルフケアによる治療法にもなり得ます。

?.呼吸との関連

橋本敬三医師の文献では、急速、協力な運動は、呼気か、息を止めてしなければならない。
吸う時には運動神経は働かないので、ぎっくり腰もうっかり吸いながら動かした時に起こると書いてある。

我々は臨床において、特に呼吸を指示する事無く、自然呼吸のまま、からだの要求する呼吸の仕方を選択
してもらう。これは、感覚のききわけを通す際に呼吸に意識が行き過ぎると感覚に集中出来なくなるからではあるが、
息を吸っている方が動きやすいと云うケースはまれなように思われる。
また、呼吸自体もからだの運動であり、呼気と吸気によっても腰を中心とした全身の連動性が表現されるし、
その中での快適感覚のききわけも可能である。

吸気時は骨盤が後湾曲(腰椎は反り、仙骨が後方に反ってくる)。
両上肢は内旋位、両下肢は母指側に力が入り膝がしまる。

呼気時は骨盤が前湾曲(腰椎は伸びて、仙骨は前方に伸びてくる)。
両上肢は外旋し肘が開き、両下肢も小指側に力が入り膝は開く。

?.目線との関連性

橋本敬三医師の文献中、『動作と姿勢と感情』と云う文章中に、眼球の動く角度で感情が変わる。上を見れば明るくなるり、
下を見れば気が沈む。正視すれば集中出来るし、不安がつのり疑い深くなるときは横目を使うようになる。
悋気(嫉妬すること)を起こせば眼球ばかりでなく柳眉が外上方につり上がる。と記されている。

また橋本医師は、感情と姿勢についても記されており、精神との相関で、起こる時には腹を立て、
季肋に力を入れると肝にさわり、悲しみ憂いは前屈して、呼吸器、消化器を圧迫し、
驚くと、のけぞりかえり、腎に衝撃を与え、腰が抜ける事がある。意気が揚がれば昂然たる姿勢をとる。

とあるところから考えても、目線と姿勢または目線と身体運動の関連性に疑いの余地はない。
以前東京操体フォーラムで『目線について』というタイトルで発表させて頂いた中で
目と云う器官が持つ働きとして、ものを見ると云う視覚受容器、カメラとしての目線の他に
眼球運動としての目線から全身連動を導きだす運動器としての目線と、全身の連動性を
からだの一部につける事によって、さらに運動の安定を助けるバランス装置(スタビライザー)として、
また、目線を体の一部につけて感覚のききわけを行う事によって快適感覚のききわけを行う事も可能である
事から感覚受容器としての目線の働きも存在するのではないかという仮説の元に発表をさせて頂いた。
まだ自分自身この『目線については』未完成のままであり、明確な結論に達する事が出来ていないので
今後さらに学習を進めてまた新たな形で発表する事が出来ればとねがっております。

般若身経 動画





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プロフィール

操体プラクティショナー 秋穂一雄

  • Author:操体プラクティショナー 秋穂一雄
  • 東京操体フォーラム
    操体療法東京研究会
    社団法人日本操体指導者協会
     認定操体プラクティショナー
    あきほ整骨院院長
    健康維持増進力学研究所
     
    座右の銘?
    「からだの設計にミスはない」

    あきほ整骨院

    〒810-0005
    福岡市中央区清川2-21-22
      カメラの太洋ビル2階

    電話 :092(521)8508
    メール:sorashidou@gmail.com
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