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東京操体フォーラムブログ 20120711

『環境に適応する感覚の鍛錬』

今週一週間のブログ本日折り返し地点に立ったのですが、未だケイゾー・コードの謎解きまではいたらず着地点の検討すらついていませんが、本日も昨日に引き続き『健康に関する四つの場』を読み解いて行きたいと思います。誰が言ったかは知りませんが、『操体は感覚の医学である』という言葉を耳にした事がある。事実操体の臨床では、患者さんのからだに気持ちよいと云う感覚、快適感覚をききわけて味わって行く事で操法を通して参ります。感覚のききわけが通らなければ、それこそ手も足も出ないだるまさん状態に陥ってしまうということです。この感覚のききわけですが、からだにききわけた貰うのか、頭でききわけて貰うのかでその意味合いは随分変わって来てしまいます。あたまでききわけるということは、その人の知識や欲で判断するということであり、どうしても損得勘定や一般の常識にとらわれてしまい、物事の本質と云うものがぼかされてしまいます。しかしからだには損得勘定や一般常識などどこ吹く風、気持ちよければ良いと、気持ち悪ければ悪いと明確に方向性を示してくれます。この様に書くと「では普段からからだにききわけて生活すれば良いのではないか。」と疑問にもたれるかもしれません。でもみんなが日常的にからだの要求に従って生活する事が出来ていれば、こんなに医療費で国の財政がパンクしそうになんてなっていないはずです。何故からだではなく頭で判断してしまうのでしょうか。橋本先生の文章の中に次の様な一文があります。

『何でも我儘気儘(わがままきまま)で育ったお坊ちゃんでは、社会に立って,その荒波を切り抜け、困難に打ち克つという立派な指導者にはなれないことは、衆目の認めるところである。それは感情を意志によってコントロールして理性にかなわせることができないので、つい言葉や行動に破錠を来すことになるからである。』

実に耳の痛い言葉である。私達東京操体フォーラム実行委員のメンバーは理事長の厚意により、毎月第2日曜日に実行委員勉強会を受講させていただいている。丁度私のブログの初日がその日曜日でした。その中で三浦理事長から「お前達には意地でも上達したいという意気込みが感じられない。」という叱責の言葉を頂いた。「世の中には様々な仕事があり、その道のプロフェッショナルの人々は大勢おられるが、その中でも特に秀でたプロフェッショナルの方々は、本当に幾多の困難を乗り越えてその地位に立っておられるのだ。師匠から教わったことができなければ、仕事をさせてもらえないばかりか、手や足や強烈な指導が与えられることもあるだろう。勿論それに耐えきれずに夢半ばで諦めてしまうものも少なくはないだろう。その様な環境を乗り越えられたものだけが真のプロフェッショナルとなりえるのだ。」その指導のあとにこの橋本先生の文章を読むことになったのは決して偶然ではないのかもしれません。今操体を学ぶ私達は橋本先生や三浦理事長が築いたもの、形にしたものをただ学んでいるに過ぎません。しかし、同時にそこで得た気づきを後世に伝えて行かなければならない責任があることも自覚しなければなりません。同じ伝えると云っても今得た知識や技術だけを形だけ伝えて行くのでは意味はなく、先人がこつこつと困難を乗り越えながら積み上げて来たものに、更に磨きをかけ輝きを増して行かなければ、あとに伝える価値がなくなってしまいます。というよりも過去の偉功を有り難く貰ってくれる様なご時世ではありません。今生きて一歩ずつ前に進んでいるものしか光り輝かないのです。操体と云う光の玉を只の石ころに落としてしまうか、更に美しい宝石へと磨き上げて行くかは、これからの私達の生き方にかかって来るのです。

話が脱線してしまったので戻します。何故、頭で判断してしまう癖がついてしまっているのか。これは私達が小さい頃から学んで来た学習システムの影響が出て来ているのではないでしょうか。私達は小学校に通い始めてから当然の様に学校で勉強して、試験で良い点数を取って、良い学校へ進学すれば、良い会社へ就職することができる。頭が良いということが、生きて行くことでの必要条件になっていた気がします。勿論スポーツもするし、その他いろいろな習い事はするし、友達と遊ぶこともやってはいました。しかし、からだで覚えることよりも頭で覚えることの方が、何かと評価が高いのです。そのような状態で何十年も生きて来たらまず頭で良く吟味して答えを導きだそうと云う癖が付いてしまうのも無理はありません。このように書いている私自身も当然の様に頭であれこれ思考して、身動きが取れなくなることも多々あります。そしてそんな状態に危機感を持っているからこそ、操体を通じてからだにききわけると云う感覚のクリーニングの重要性を痛感しているのです。
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プロフィール

操体プラクティショナー 秋穂一雄

  • Author:操体プラクティショナー 秋穂一雄
  • 東京操体フォーラム
    操体療法東京研究会
    社団法人日本操体指導者協会
     認定操体プラクティショナー
    あきほ整骨院院長
    健康維持増進力学研究所
     
    座右の銘?
    「からだの設計にミスはない」

    あきほ整骨院

    〒810-0005
    福岡市中央区清川2-21-22
      カメラの太洋ビル2階

    電話 :092(521)8508
    メール:sorashidou@gmail.com
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